看護師は、患者の命を預かる重責を担う仕事ですが、年収はどれくらいなのでしょうか。それを知るためには、厚生労働省が公表している、賃金統計基本調査の報告書を見てみるのが一番です。報告書によると、看護師全体の平均年収は約520万円となっており、これは平均的なサラリーマンの給与と比べても高い水準といえます。
ただし、男性看護師の平均年収が約580万円なのに対し、女性看護師は約440万円と、男女で差があるのが特徴です。看護師の仕事の中には、体を酷使するものも少なくありません。また、夜勤を伴うなど肉体的に厳しい業務も多いため、体力のある男性の方が、多めに給料を受け取っているのかもしれません。
次に年齢別に見ていくと、20代前半は300万円弱です。20代半ばで300万円を超えると、そこからは年齢とともに右肩上がりで金額が増え続け、50代でピークの500万円代となります。60歳以降は、330万円程度に一気に下がりますが、これは定年による再雇用などが大きく影響していると考えるのが自然でしょう。
また、同じ看護師でも、正看護師の平均年収が約580万円なのに対し、准看護師は約480万円です。両者の差は100万円近くにもなるため、より多くの収入を得たいということであれば、なるべく正看護師の資格を取得して勤務した方がいいでしょう。なお、以上はあくまでも看護師の平均年収なので、勤務先によっては700万円近い収入を得ることも不可能ではありません。